
当ブログはTHE THORを使用しています。
WordPressのテーマをJINからTHE THORに変更した結果、SEOの面で変化があることが分かりました。
SEOコンサルタント・ブロガーとして、THR THORのSEO対策を客観的にレビューします。
WordPressテーマとSEOの関係性

実は、WordPressテーマはSEOに大きく影響します。
例えば、SEO対策には以下の項目があるのですが...
- タイトル・H1・H2の最適化
- コンテンツ(中身)の最適化
- 良質な被リンクの獲得
- サイト表示速度の高速化
- 内部リンク・構造の最適化
- 最適化されたデザイン
特に、後半3つはWordPressテーマの影響を強く受けます。
また、テーマの操作性が悪いと読者に貢献する良質なコンテンツを作りにくいですし、テーマのデザイン性が悪いとサイトの見栄えが悪くなり被リンクの獲得を妨げます。
つまり、WordPressテーマはSEOの様々な要因に影響するということ。

いえ、そうでもありません。
良質なWordPressテーマを買うべきなのか?
最近のWordPressテーマは、ほとんどがSEO対策されています。
よって、多少の差異はあると思いますが「テーマを変えたからといって、SEO評価が直接的に上がるということは無い」という見解です。
しかし、以下のようなケースはTwitterにそこそこあり...

これは、WordPressテーマが間接的に良い効果をもたらした結果と考えられます。
例えば...
- デザイン性が向上し、記事を紹介するブログが増えた(被リンク獲得)
- デザイン性が向上し、読者の満足度が上がった(ユーザー行動の変容)
- サイト表示速度が上がり、読者の満足度が上がった(ユーザー行動の変容)
これは間接的とはいえ、小さくないSEO効果。
というのも、近年のGoogleはユーザー行動データをとても重要視し、行動データで読者の満足度を判断しようとしています。
参考:流入・コンバージョン7倍!「ユーザー行動の最適化」でSEO成果を上げるには? | WEB担
よって、WordPressテーマを変えたことで速度が改善されたり、デザイン性が向上するなら、それはいい選択肢だったと言えるのでは。
以上を踏まえて、THE THORのレビューをしていきます。
THE THORのSEO対策を客観的にレビュー
- デザイン性
- 内部対策
- ページ表示速度
先ほど説明した、WordPressテーマがSEOに強く影響する上の3項目をレビューします。
①THE THORのデザイン性
デザインを客観的に評価するのは難しいのですが、以下の評価基準は妥当と考えます。
- レスポンシブデザインか
- スマホ対応か
- 運営者が自由にカスタマイズできるか
レスポンシブデザインか

デバイスの画面サイズに依存せず、その画面に合ったデザインが表示されることです。
レスポンシブデザインによって常に見やすいサイトデザインに自動変形されるため、重要。(スマホユーザーが8割の現状では特に)。
THE THOR公式サイトには、以下のように書かれていました。
全てのデバイスで100%レスポンシブデザイン
ザ・トールは、スマホ・タブレット・PC・ワイドPCなど、どんな端末から閲覧しても美しく・読みやすく最適化されたレスポンシブデザインを採用。
事実、THE THOR使用の当サイトをスマホ・PC・タブレットで見比べても問題なく、むしろ美しい。
この点でTHE THORに問題はなさそうです。
スマホ対応か
レスポンシブデザインと一緒に考えなければいえないのが、スマホ対応かどうかです。
いくらレスポンシブでデバイスに合った形に変形されたとはいえ...
- 文字やボタンが小さすぎる
- 文字間や行間が見にくい
- ボタンが押しにくい
スマホでこのように表示されては、そのページから読者が離脱してしまいます。
そうなれば、サイトのSEO評価が下がり明確な悪影響に。
では、THE THORはどうでしょうか。
スマホユーザーに優しいモバイルファースト設計
ザ・トールは、スマホなどモバイルユーザーがストレスなく閲覧や操作ができるように、モバイルファースト設計を採用。モバイルユーザーの気持ちを考えたサイト設計にすることで、離脱率の改善・収益性向上に大いに役立ちます。
恐らく当サイトを見ているあなたも、違和感なくこの記事をスマホで見れているのでは。
ぜひ当サイトだけでなく、他のTHE THORを使っているサイトをスマホで覗いてみて下さい。スマホユーザーに最適化されてることが分かるはず。
参考:【THE THOR】を使用しているブログサイト例【50サイト】
運営者が自由にカスタマイズできるか
ここまでTHE THORのメリットを紹介してきましたが、この部分は少し辛口。
というのも、THE THORはカスタマイズできることは多いが、カスタマイズ画面が分かりにくいから。
上がTHE THORのデザインカスタマイズ画面。

THE THORのデザイン性をまとめると...
- レスポンシブデザイン・スマホ対応は高いレベルにある
- カスタマイズ画面は微妙(筆者感覚)
- 総評:自由度が高く、デザイン性は十分にあるWordPressテーマ
②THE THORの内部対策

内部対策とは、サイトの内容をGoogleに的確に伝えるためのSEO対策の一種。
- クローラーの巡回を促す
- webページのインデックス
- 検索順位の決定
ブログ記事の検索順位は上のような流れで決まっているため、①、②を促進する内部対策がSEOでは重要なんです。
具体的には以下があります。
- パンくずリスト
- 構造化データ
なんだか難しい単語が並んでいるように見えますが、ようはサイトをGoogleに正しく認識してもらうための施策。
では、THE THORの内部対策はどうでしょうか。
パンくずリスト
当サイトの場合、以下がパンくずリストです。
サイト内で、自分がどの位置にいるかを瞬時に知ることができるリスト。
これは読者に向けてだけでなく、Googleにも認識されます。

このようなメリットがあり、必要なSEO対策。
上の画像のように、THE THORでは当然パンくずリストは設置してあります。
THE THORの公式サイトは以下のように書いています。
構造化マークアップに対応した記事本文とパンくずナビ
ザ・トールは、記事本文とパンくずナビで構造化マークアップに対応。検索エンジンに正しいサイト情報を伝え、コンテンツが評価されやすい内部構造になっています。
パンくずリストに問題はなく、専用のプラグインも必要ないですね。
構造化データ

構造化データとは、HTMLで書かれたデータをGoogleが分かりやすいようにしたもの。
例えば、以下のような検索結果を見たことがありますか?
赤枠でくくった表示が、構造化データによって表示されるリッチスニペット(manablog)。
これがあるだけで、検索結果からクリックされやすくなる効果があります。
重要さを分かってもらえたはずなので、THE THORはどうか見てみましょう。
構造化マークアップに対応した記事本文とパンくずナビ
構造化データを用いることでサイトが検索結果に表示された際に目立ちやすくなる「リッチスニペット表示」にも対応しており、クリック率・アクセスUP効果が期待できます。
つまり、manablogのような検索結果になる可能性もある訳ですね。
THE THORの内部対策をまとめると...
- パンくずリストはコンテンツが評価されやすい形になっている
- 構造化マークアップ対応済みなので、SEO機能付きプラグイン不必要
- 総評:THE THORの内部対策は理想的状態
③THE THORのページ表示速度
ページの速度はWordPressテーマの影響を受けやすい上に、重要なSEOの一つ。
なぜなら、ページの表示速度が2秒落ちるだけで50%もの読者が離脱してしまうから。
参考:サイト表示が2秒遅いだけで直帰率は50%増加! DeNA事例から学ぶWebの自動最適化手法 | 日本ラドウェア
ちなみに、THE THORを使用する当サイトが表示するのにかかる時間は1秒。

これは人によって感覚は違うのですが、一般的に言われているのは以下かなと。
- 表示速度が0.5秒以下=超速い
- 表示速度が1秒ほど=速い
- 表示速度が2秒ほど=少し速い
- 表示速度が3秒ほど=少し遅い
- 表示速度が5秒以上=遅い
表示速度がほぼ1秒の当ブログは、そこそこ速いと思います。
事実、THE THOR公式サイトにも以下のように書かれていました。
国内最高水準のサイト読み込み・表示速度
ザ・トールは、「AMP・PWA」「Gzip 圧縮・ブラウザキャッシュ」「画像遅延読み込み・CSS非同期読み込み」など、高速表示を実現する最新かつ革新的な技術を多数装備。テーマ自体に十分な高速表示対策がされているため、キャッシュ系プラグインを使う必要はありません。
THE THORのページ読み込み速度をまとめると...
- THE THORを使用する当ブログの速度は1秒だった
- WordPressテーマとして速度を早くするための多くの工夫がされている
- 総評:SEO対策でもある速度改善はTHE THORで可能
筆者が以前使っていたJINで計測した時と比べると、THE THORは0.7秒速くなっていました。
速度に関しても、優秀なテーマだと思います。
結論:THE THORはおすすめなのか?
「機能がシンプルで、使いやすいテーマが良い」という方は、別なテーマの方が良いかも。
しかし...
「SEO対策されたWordPressテーマでアクセスアップしたい」
「読者が満足するようなWordPressテーマが良い」
このような方にとっては、理想に近いテーマかと思います。
今回は以上です。